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サラリーマンのため投資、お得情報

財務省表の見方 損益計算書で投資先選定の方法

投資

株式投資をする上で財務諸表を見る重要性は

 

lifecolor.hatenablog.com

で確認したように、

『投資を検討している企業と同じ業種の別の会社と比較ができ、安全性や収益性が一目瞭然に読み取ることができるので、危険な株をつかまされる恐れが減る。』ということである。

 

今回は損益計算書を見ていく。

 

まずは損益計算書の構成は以下の図のようになっている。図を各項目を一つずつ説明していき、最後に損益計算書を見るポイントを解説する。

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 売上総利益

 売上高とはその会計期間に商品やサービスを売り上げた金額。

 

売上原価とは売上高を上げるために商品やサービスを生み出すために直接必要とした経費。

 

売上原価 = 期首製品たな卸高 + 当期製造原価 - 期末製品たな卸高 という式で表される。

当期製造原価というのは工場で製品の製造に要した費用のこと。

 

売上ー売上原価=売上総利益

 

これがプラスになっていない企業はかなり危険。

売上より売上原価が高いということは商品やサービスを売れば売るほど赤字になるである。会社として成り立っていない。

 

また売上高に占める売上原価の割合を売上原価率という。

売上原価率は業種によってかなり変わってくるので、同業種の会社と比べてほしい。

当然売上原価率が低い方が効率的に稼いでいるということなので売上原価率は低いほうがいい。

 

売上総利益貸借対照表のたな卸資産はセットで見なければならない

たな卸資産とは商品・製品・半製品・仕掛品・原材料・貯蔵品の合計額

たな卸資産が大きいということは売れない製品や材料が大量に余っている可能性がある。製品が売れなければその後いずれは損失になるので注意が必要だ。

 

売上原価というのは売上原価 = 期首製品たな卸高 + 当期製造原価 - 期末製品たな卸高 という式で表されるので、期末製品たな卸高(=貸借対照表に載っている『商品・製品・半製品・仕掛品・原材料・貯蔵品の合計額』)を大きくすることで製品1つ1つの売上原価が少なくなり、売上総利益を上げることができる。損益計算書上見栄えがよくなるのだ。

なので売上総利益貸借対照表のたな卸資産はセットで見なければならないとまったく意味がないのである。

 

たくさん材料を仕入れ、製品をたくさん作れば、1つ1つの売上原価が少なくなる(スーパーでもまとめ売りの商品を買えば単品の商品を買うより1つ1つの値段は安く買えることが多いと思うが、それと同じ原理だ。)ので企業側が悪さをしようと思えば次のようなことができる。

 

会計期末に大量に製品を作る。

商品の売上原価が少なくなる

売上総利益が上がる

 

しかし、これは長くは続かない、この方法を使えば多くの在庫を抱えることになるので、のちのちそれが売れなければ損失になる。

損益計算書上利益が順調にあがっていたとしても、裏では大量に在庫を抱え、ある時急に大きな損失を抱えてしまう恐れがある。

 

営業利益

本業の儲けを表す額。

 販管費および一般管理費とは 企業の営業活動の費用のうち、売上原価に算入されない額。商品を売るための営業、マーケティング、管理部門のコスト、人件費などが含まれる。

 

売上総利益販管費および一般管理費=営業利益

営業利益というのは企業が本業でいくら儲けたかがわかる指標であるので、ここが赤字なら企業が本業で儲けていないということになる。

投資先から除外したほうが無難だ。

営業利益によって企業の本業の強さがわかる。この額が高いと会社の事業の将来性が高いともいえる。

 

経常利益

営業利益に財務活動などの本業以外の営業外収益を加え、営業外損失を引いたのが経常利益である。

営業外収益、営業外損失とは企業を経営していく上で、資金調達などの財務活動での収益損失である。

受取利息、支払利息などがある。

経常利益によって企業の財務活動の把握できる。経常利益が大きくマイナスの場合は安全面に懸念がある。

 

税金等調整前純利益、当期純利益

 税金等調整前純利益というのは

経常利益に特別利益を加え、特別損失を引いた額が税金等調整前純利益。

特別利益、特別損失は一過性の収益、損失のことである。

持っていた土地を売って得た利益や、災害で発生した損失など、経常的には発生しないが、臨時に発生した収益、損失のことである。

税金等調整前純利益に法人税等を差し引きしたのが当期純利益

 当期純利益は株主の物。

ここから配当金などが支払われる。

 

まず当期純利益が出ていないと、企業として今後の設備投資や研究開発にも資金が回せないので、企業の将来性がないと読み取れる。配当金も利益の中から支払われるので、当期純利益が出ていないと、配当が止まる可能性がある。

 株式投資をする上で損益計算書の利用法

1.企業の安定的な経営を見るため一会計期間だけでなく、過去5年分は損益計算書を見る。

2.すべての利益が継続的に黒字になっていることが投資先を選ぶ上で大前提。

3.だんだんと当期純利益が減っていたり、売り上げが減っていっている企業は危険。